2016年11月12日

戦没兵士ゆかりの地に花束を

祖国のために戦死した兵士の記念碑に
11月11日には花束が捧げられます。
11月11日は第一次世界大戦の休戦記念日で、祭日です。この日にドイツと連合国の間で休戦協定が結ばれたのです。
この記念すべき日の数日前から毎年、祖国のために戦死した人々にちなんだ場の記念碑に、きれいな花束が捧げられます。
記念碑は生誕地であったり、命を失った場所だったり、暮らしていたアパルトマンだったりさまざまですが、そこに飾るどのブーケもフランスの三色旗を表す赤、白、青の花が束ねてあり感動的です。

フランスの三色旗を表す赤、白、青の花を束ねたブーケ。
パリ市の色である赤と青の上に
金の文字で「パリ市長」と書いてあります。
市長からの思いやりあるオマージュです。
第一次世界大戦で戦死した兵士だけでなく、第二次世界大戦の犠牲者の記念碑にも、同じように花束が捧げられています。時代は異なっても、国のために命をかけて戦った人々であるからには、同じようにオマージュを捧げたいということなのでしょう。
現在、11月11日は戦没兵士を追悼する日となっています。

凱旋門にひるがえるフランス国旗。
もちろん、この日に無名戦士の墓である凱旋門でセレモニーがあり、大統領が立派な花束を捧げます。が、街のいたるところに飾られる小さな花束にふと足をとめ、記念碑に書かれていることに目を走らせ、ほんの一瞬でも国のために命を捧げた人に思いをはせることも重要です。

きれいなお花が飾ってあると、子供でも「なんだろう」と思うはず。大人の説明を聞いて大切なことを学べるのです。

フランス人がいかに愛国心が強い国民であるか、毎年、戦争記念日になると再確認します。このような日は国旗がより美しく見えます。