2012年3月9日

ルイ・ヴィトン回顧展



招待客を迎える社長の
イヴ・カルセル
ナポレオン三世が統治していた第二帝政時代から、
高度なクオリティで世界に名を成している旅行鞄を起源とする老舗ルイ・ヴィトン。

実用性とエレガンスの融合で人々を魅了し、その飛躍は休むことなく続き、世の中の動きがどうであろうと常に憧憬の的。

時代と需要の変化に伴い
様々な形や色彩のカバンが生まれ、
数年前には日本の代表的現代アーティスト村上隆さんのデザインによって新風が吹き込まれ、画期的な発展を遂げたルイ・ヴィトン。
間もなく草間彌生さんのデザインも登場する予定。

ファッションとアート関係に人を迎えるのに
ふさわしい演出はパリならでは。
このように、
思いがけないアイデイアで活性化を続けているルイ・ヴィトンは、
ファッションの世界にも進出し、今では確実な地位を築いています。
そのアート・ディレクターはアメリカ人のマーク・ジェイコブス。
今回の展覧会はメゾンに欠かせない存在のふたりの男性に捧げられたもの。
ひとりは創立者ルイ・ヴィトン。
もうひとりはマーク・ジェイコブス。

展覧会会場はふたつの階に分かれていて、
階下はルイ・ヴィトン以来の鞄の歴史を辿る貴重なアーカイヴを中心とし、
階上はマーク・ジェイコブスによるコレクションの歴史。
彼による今までのショーの映像を、
まるで万華鏡をのぞくようにして見ることができる意表をついた演出。

オリジナリティあふれる展示方法は、さすがパリ。いろいろと学ぶことが多く、楽しさもいっぱいの貴重な展覧会です。

ルイ・ヴィトン展 
107 rue de Rivoli
75001 Paris

 9月16日まで