2014年7月24日

インテリア


我が家のサロンの一角
パリはいつ見ても
整然としたきれいな街だと思う。
建物の高さ制限があり、
色の制限があり、
街路樹が豊富で、
ほんとうに美しい。

美しいのは建造物の外観だけでなく、インテリアも同じ。
パリジャンの一番の関心は住まいにあるというのは、どうみてもほんとうのこと。

これほどきれいな街に育ったら、
美的感覚に磨きがかかるのは当然。
だから、毎日の生活の場がどうでもいいはずがないのです。
もちろん服装に対する関心も大きいけれど、
住まいへの情熱の方がずっと強い。

パリジャンの友人が多い私はよくお呼ばれされるけれど、そうしたときの最大の楽しみは、ひたすらインテリアにあります。

困るのは、友人のアパルトマンに行くたびに、見習いたくなるいいアイディアが必ずあること。自宅に戻った翌日に、早速それをまねすることも度々。

椅子の並べ方を変えたり、ランプの位置を変えたり、絵を変えたり・・・
ひどいときには、ソファまで買い換える。
だから我が家は年中模様がえばかり。

でも、これって気分転換になるし、まるで引っ越ししたかのようにリフレッシュ。

パリジャンのインテリアへのこだわりは、半端ではない。
ある日、10年来のアーティストの友人が、私のバースデイに絵を描いて持参してくれました。
それをどこに飾ろうかと、彼はあちこち見回し適当と思う場所を見つける。
そこには背の高い本箱があった。それを、何と彼は別の部屋に運んで、自作の絵を壁にかけ、
「これでいい」などと、満足げに言う。

こうした友人が多い私にもインテリア熱がうつり、可愛そうな私のアパルトマンは年中変わる運命にあるのです。