2017年3月7日

メトロの駅名は語る 28

Gambetta
ガンベッタ (3号線)

 19世紀の共和主義者の政治家、レオン・ガンベッタの名を冠したガンベッタ駅がオープンしたのは1905年。
当時は3号線の終着駅でしたが、その後メトロが延長されました。

共和国に欠かせない政治家、レオン・ガンベッタ。
弁護士だったガンベッタは後年に議員になり、1870年、普仏戦争で皇帝ナポレオン3世が敗れ捕虜になり第二帝政が終わったとき、共和体制樹立を宣告します。

1870年10月7日、プロセイン軍のパリ進入を知り、
熱気球で脱出を図りました。
その後、敵国プロセイン軍がパリに進入すると、熱気球でパリから脱出し、トゥールに向かいます。
1879年、第三共和政が生まれた際に、首相に任命されますが、病をわずらい44歳の若い人生を閉じます。結婚はしませんでしたが、美しい愛人レオニー・レオンが最期まで彼の看病にあたっていました。

ガンベッタの長年の愛人レオニー・レオン。
1920年、彼の心臓はフランスの偉人たちに捧げるパンテオンに葬られました。それほど共和国発展に必要な政治家だったのです。