2017年3月28日

メトロの駅名は語る 33

Château d'Eau
シャトー・ド(4号線)

この駅の近くにある道路名シャトー・ド通りが、そのまま1908年に開通したメトロの駅名になりました。

1864年のシャトー・ド通り。
以前は同じ名前の広場もあり、 中央にはナポレオン3世の時代の1867年に、ガブリエル・ダヴィウ創作のブロンズの力強いライオン像の噴水がありました。

ガブリエル・ダヴィウ。
ところがそのシャトー・ド広場に、現在見られる共和国を象徴する記念碑が建てられ、広場の名もレピュブリック広場に変更されることになり、1880年に噴水はフェリックス・エブエ広場に移されました。

フェリックス・エブエ広場に移動した噴水。
シャトー・ド駅の入り口は、アール・ヌヴォーを代表する建築家エクトール・ギマール作。他のに比べるとほっそりしていますが、1978年に歴史的記念物とされた重要なものです。

19世紀末に建築されたパリ労働取引所。
 シャトー・ド通りには19世紀に建築された、労働組合の拠点になっているパリ労働取引場があり、コリント様式の美しい柱とルネッサンス様式の時計は一見の価値があります。