2018年3月12日

メトロの駅名は語る 75

Poissonnière 
ポワソニエール(7号線)

17世紀に名付けられたポワソニエール通りが駅名の起源です。

フランス革命前、1786年のポワソニエール通り。
魚はフランス語でポワソン。
主に英仏海峡でとれる魚をパリに運ぶ際に使用されていたために、17世紀からポワソニエール通りと呼ばれるようになったのです。

当時パリ中心にあった中央市場レ・アールに、海産物を運搬するために使用されたこの通りは、市民の生活のために重要な役割を果たしていました。

ポワソニエール大通りの凱旋門。

1789年10月5日、女性たちを中心としたパリ市民が、
大挙してヴェルサイユ宮殿に向かい、
国王に悲惨な状態の生活を訴えます。

6日、寒さと飢えで怒りが頂点に達した彼らは暴徒と化し、
早朝に宮殿内に入り
国王一家を捕らえパリに連行します。

これ以降、国王一家への過激さが増し、
ついに王政廃止、共和国樹立を実現。

その業績を称える凱旋門です。
この通りのほかにも、ポワソニエール大通り、フォブール・ポワソニエール通りもあり、この界隈一帯に似通った名の通りがあります。

1913年のポワソニエール通り。
ポワソニエール通りにはアフリカ系のショップやレストランが多く、異国情緒たっぷりの香りや色を味わえます。