2015年10月2日

マリー・アントワネット 絵で辿る生涯 2

公務を離れた家族団らんのひととき。
シンプルな生活を好んでいた様子がよく分かります。

12月上旬のサン・ニコラ祭にプレゼントされた人形を、自慢げに見せているのが中央の少女マリー・アントワネット。
サン・ニコラは実在した人で、後にサンタクロースのモデルになったといわれています。
子供たちはサン・ニコラ祭にプレゼントを受け取るが習慣なのです。

この絵を描いたのはマリー・アントワネットの姉マリア・クリスティーナ。
政略結婚が政策だったハプスブルク家で、ただひとり恋愛結婚をした第4皇女。
相手はポーランド王でありザクセン選帝候の息子アルベール・カジミール。
左側に立っている女性で、マリー・アントワネットより13歳年上。

その手前はマリー・アントワネットの1歳年上の兄フェルディナント、後にオーストリア=エステ大公になります。

足元でオモチャに夢中になっているのは末っ子のマクシミリアン・フランツ。
聖職者の道を選びケルン大司教になります。ドイツ作曲家ベートベンの良き理解者。

右端がマリア・テレジアと夫。
家族がもっとも好んでいた、ウィーン郊外のシェーンブルン宮殿が絵の舞台だったとされています。