2016年10月13日

秋に味わう和食

秋だからモミジのモチーフの器。
日本人ならではの感性に、一瞬ほろり。
まるで日本にいるような錯覚を起こすパリの高級和食レストラン「アイダ」。
やさしい木のカウンター、木の格子のドア、目の前で腕を振るう若いシェフたち。
柔和な微笑をたたえながらの心を込めたおもてなしは、 フランスレストランでは味わえない。

デザートにもシ-ズンのセップを入れるなんて・・・
和洋の調和が感じられる味と器。
和食レストランでいつも関心するのは、季節を感じるお料理と器。
日本人のデリケートな感性が、心と体にほっとした安らぎを与えてくれます。

お互いに忙しい日々を送っていて、
やっと賢三さんとのお食事を「アイダ」で。
そういえば、フレンチの日本人シェフは多いけれど、フランス人の日本料理シェフはいまだかつて見かけたことがない。
和食は日本人でないといけないのかしら。
素材の鮮度、微妙な包丁さばき、盛り付けなど、日本人特有のデリカシーのみが可能にするのかも。

女性のシェフも見かけたことがない。
特に生魚は
「女性の手は体温が高く、鮮度を落とす」
「精神が一定していないので、味にムラがある」
などと理由があげられているようだけれど、まったく納得いかない。

色彩が豊かで、形も、器も、盛り付けも美しい和食は目で味わい、舌で味わうといわれています。いい和食レストランに行くたびに、五感が磨かれるようです。

もっと頻繁に行けたら、もっといい女になれるような気がする、たぶん、いやいや絶対に。
晴天続きの秋に、ふわふわとそんな夢を見ています。