2014年3月13日

ジョゼフィーヌ展

眩いばかりに美しい
戴冠式のジョゼフィーヌ

ナポレオンの妃として名高いジョゼフィーヌが亡くなって今年で200年。
彼女に関する特別展が、リュクサンブール公園内の美術館で開催中です。

リュクサンブール美術館
200年も経っているのに、フランスの歴史上の女性で、いまだに世界中で繰り返し語られているのは、ジョゼフィーヌとマリー・アントワネットでしょう。

何が彼女の魅力なのでしょう。
私から見るとはジョゼフィーヌは、現代のパリジェンヌにも共通する要素を持つ人。
それだから、今でも興味を掻き立てないではいないのだと思う。

美しくなるための努力をいとわない。
そのためのお金もいとわない。

鏡に全身を映して自分を事細かに観察し、
欠点を隠す化粧法を考え、
優美な歩き方や仕草を訓練する。

話相手を魅了するために、声の出し方を練習する。
嘘をつくのが上手で、たとえバレても、うまく納得させる知恵と話術がある。
一見ひ弱そうで、
何かしてあげたいような雰囲気がある。
エトセトラ、エトセトラ・・・

ジョゼフィーヌは自分を熟知し、自分のスタイルをきずいた女性だった。
ジョゼフィーヌの高尚な趣味に
うっとり。
磨き上げた美貌と生きていく上での才知は、敵の指導者をも幻惑させたほど。
夫が皇帝になると、フランスのファーストレディとしての教養を身につけ、芸術的な社交を繰り広げ、大国を治める皇帝の妃にふさわしい
華麗な花となっていたジョゼフィーヌ。

もしもナポレオンが、子孫が欲しいためにジョゼフィーヌと離婚しなかったら、敵国はあれほど過酷な運命をナポレオンに背負わせなかったと思う。本気でそう思う。
なぜなら、単に、ジョゼフィーヌのような魅惑的な女性を悲しませたくないからだ。

ナポレオンが下降線を辿ったのは、ジョゼフィーヌと別れたときからだったのは、決して偶然ではなかったと改めて思う。きっと彼女には夫に栄華を与えるオーラがあったのだ。パワーのある格別美しいオーラが。

ナポレオンの人生にはさまざまな女性が登場したけれど、セント・へレナ島で生涯を閉じた彼は、本気で愛していたのはジョゼフィーヌだけだったとつぶやいた。
いつも賑わっている
リュクサンブール公園。
右は上院の旧リュクサンブール宮殿。

無比の人物であるナポレオンの心をそれほど捕らえていたジョゼフィーヌは、やはり稀有な女性だったのです。

リュクサンブール美術館に展示されている、ジョゼフィーヌが着用していたドレス、ジュエリー、靴、家具、食器、コレクションしていた絵画など、彼女が手に触れた数々の品を目にしていると、そこから格別な輝きが放たれ、それが語りかけているようで感動の連続。

ジョゼフィーヌを詳しくしるために私の著書「ナポレオンが愛した3人の女」講談社kindle版をぜひ読んで下さいね。
彼女についてしりたい人にぜひおすすめしたいです。
この展覧会には後3回くらいいきたい。
それほど稀有な内容なのです。

ジョゼフィーヌ展
リュクサンブール美術館
6月29日まで