2014年3月20日

モロッコ、ベルベル人女性


モロッコはフランス人がとても好きな国で、
別荘を持っている人がとても多い。
特にマラケッシュとタンジェが大人気。

モロッコの
ベルベル人女性の展覧会

独自の文化をずっと守り続けているのが、
何よりの魅力なのです。
古くから住むベルベル人の工芸品は、
色の取り合わせとモチーフが独特で特に素晴らしい。

ピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団では、
現実離れした演出のもとに、
ベルベル人の女性にまつわる工芸品を展示するエキシビションを開催中。

カクテルのサロンには
サンローランが好きだった鏡がたくさん。

会場は薄暗くなっていて、
濃いブルーの天井には
無数の星が燦然と輝いている。
足を一歩入れた途端、訪問者はモロッコにいる錯覚を起こします。

幾何学模様が多いハンドメイドのカラフルな織物も豊富だし、宝石やシルバー、ブロンズを使用した多数の豪華なジュエリーは圧巻。
ブレスレット、ネックレス、ティアラなど、
どれも大ぶりで、しかもいくつも重ねて付けている。
高位の女性ほど多くのジュエリーを付けることを、今回学びました。

財団ディレクター、オリヴィエと。
マラケッシュで買ったネックレスと
サンロラーンの服で出席。気を使わなければと
張り切ったのです。
心行くまで観賞した後は、奥のサロンでカクテル。
入り口でピエール・ベルジェが招待客を迎えます。
彼が主催するデイナーやカクテルはサーヴィスが行き届いていてこの上なくシック。上質の社交を学べる貴重なひとときです。

この日はプレ・ヴェルニサージュだそうで、招待客が非常に少ない。
今までは公開前日のヴェルニサージに、数百人のひとりとして招待されていたのが、今回は前々日の特別な人のみの日に呼んでくださったのです。
ベルジェのあたたかな心遣いと寛大さに改めて感謝。

お礼の言葉を述べて階段を下りるとき、
同じ階段を、
イヴ・サンローランが毎日使用していたのだと、
感激しないではいられませんでした。
愛犬ムジックに会ったから、きっと感傷的になったのでしょう。
元気なムジックに久しぶりに会って
とても嬉しかった。サンローランの愛犬です。