2016年9月1日

街角のおしゃれな時計

街角の時計にも、パリならではの趣があります。
ヴァシュロン・コンスタンタンのステキなアイディアのお陰です。
オペラ座近くのラペ通りは、高級宝飾店と高級時計店がずらりと並び、ウインドーショッピングがとても楽しい通り。

王朝時代にキャプシーヌ修道院とその庭の一部がこの通りにあり、由緒ある人々が葬られていました。その一人がルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人。すべての人の遺骸は革命後様々な墓地に移されましたが、歴史家ミッシェル・ドゥ・デケールによると、ポンパドゥール夫人は今でも現在のラペ通りに眠っていると主張しています。

ナポレオンが皇帝になって2年後に、パリでもっとも美しい通りにする計画がなされ「ナポレオン通り」と名づけられました。ところが彼が失脚し、エルバ島に流刑されている間に王政復古が起き、革命で処刑されたルイ16世の弟がルイ18世として即位。1814年5月30日、ヨーロッパの平和を願って、平和の通りという意味のラペ通りとなったのです。

1858年になると、オートクチュールの元祖シャルル・フレデリック・ウォルトが、この通りに店を構え、淑女が出入りし、ジュエラーカルティエもこの優雅な通りに移転。それ以降、続々と高級宝飾店と高級時計店が並ぶようになったのです。

 ヴァシュロン・コンスタンタンがこの通りにお店を構えたのは近年で2013年。
その際にこのアート性高い時計を街角に飾ったのです。
これがあるだけで、ラペ通りにさらなる華やぎが漂っています。
 ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年創業の世界最古の時計メーカー。さすが、することが一味異なります。
自分用の時計は高価過ぎて買えないけれど、ラペ通りを飾るこの時計は皆のもの。私も頻繁にここで時間を見ます。そのたびに何て瀟洒でパリにぴったりな時計と、心がわくわくします。