2016年9月13日

いつまでも衰えないマリー・アントワネットの人気 

「ミセス」10月号。好評発売中です。
今発売中の「ミセス」10月号の「マリー・アントワネットの生涯」は、王妃に興味を持っている人にぜひお勧めしたい内容です。

マリー・アントワネットの生涯は、このページから始まります。
写真や絵が豊富で、マリー・アントワネットの生涯がわかりやすいし、しっかりと記憶に刻まれるでしょう。この原稿を書きながら、マリー・アントワネットがいかに稀有な女性だったか、再び強く感じました。

彼女は旧体制の時代に生きた、進歩的で勇気ある女性だったと私は思います。
自分をしっかり持ち、それまで宮廷で守られてきた伝統を破り、新たな時代が到来したことを自ら示した革新的な精神の持ち主でもあったのです。

彼女が登場するまでは、王妃は文字通り「王の妃」であり、何事も王が決定し王妃はそれに従っていました。宮廷の伝統もそのまま守っていました。
けれどもマリー・アントワネットは、重苦しい伝統、例えばルイ14世の時代からの「公開食事」を簡素化したり、ファッションに大きな興味を抱きフランス・エレガンスを世に示したし、それまで様々な形をしていたハンカチを正方形に決めたり、クロワッサンを流行させたり・・・・

マリー・アントワネットは高価なジュエリーを好んでいたと思われていますが、彼女の多くの肖像画で見る限り、むしろ清楚なパールがお気に入りだったようです。
日本の漆器を多数コレクションしていたことからも、彼女のデリケートな感性がわかります。

革命で捕らわれの身となっても、王妃としての威厳と品格を失うことがなかったマリー・アントワネット。時が流れ、時代の大きな変貌があっても忘れられることがないマリー・アントワネット。彼女には永遠に衰えることがないオーラがあるのでしょう。

2016年10月25日から2017年2月26日まで、東京の「森アーツセンターギャラリー」でマリー・アントワネット展が開催されます。王妃にまつわる貴重な品を約200点展示。彼女の息吹を、フランスの歴史を、身近に感じられるような貴重な展覧会です。