2017年4月26日

フランス大統領選 2 エマニュエル・マクロンとブリジット


新しい政治、異なる政治を目指して昨年「前進」という政治運動を起こしたエマニュエル・マクロン。最高点で決戦に臨むことになった彼は、興奮状態でお祭り騒ぎの支持者たちが待つ会場に向かい、壇上にのぼって感謝の言葉を述べました。

そのときマクロンはひとりではなかった。彼は妻ブリジットの手をしっかり握りながら、一緒に壇上に駆け上ったのです。その若々しい姿に、多くの人が新たな歴史が始まると感じたはず。ふたりはそこでハグしたり手を振って喜びに応えたり。
その後ブリジットはマクロンの背に手をあて中央に進むような動作を見せ、自分は壇上からおり席に向かいました。

落ち着いて勝利の演説を始めたマクロンは、支持者への感謝の言葉をもちろん述べましたが、短いけれど印象に残った言葉は、
「ブリジット、あなたなしでは今日私はこの壇上にはいかなった」

演説初期のその言葉に誰もが納得。
なぜなら、マクロンの陰でブリジットがいかに積極的に動いたか知っているから。
17歳の高校生のときから教師だったブリジット一筋に生き、両親の反対も克服して29歳で結婚したマクロンにとって、ブリジットは妻であり主導者であり、保護者であり相談役であり、全面的信頼をよせられる女性なのだから、彼女の存在は大きい。

24歳も年上で、しかも3人の子供がいる女性に愛を捧げるのは、いかにもフランスらしい。今回の選挙に関して、外国ではこのことが特に話題になっているようですが、フランスでは政治とプライバシーは分けているので問題にならない。


ディアンヌ・ドゥ・ポワチエ
歴史をひも解けば16世紀からすでに、男性がかなり年上の女性に心を奪われた事実がいくつもありました。
王子だったアンリが恋に陥ったディアンヌ・ドゥ・ポワチエは19歳年上。国王アンリ2世になっても変らぬ愛を捧げ続け、妃カトリーヌ・ ドゥ・メディシスの嫉妬と怒りを掻き立てていました。

ジョゼフィーヌ
ナポレオンの最初の妃ジョゼフィーヌも6歳年上で、しかも2人の子供連れ。それでもナポレオンは結婚。もっともジョゼフィーヌは結婚証明書には実際より若い年齢を記入したので、ナポレオンは妻の実際の年は知らなかったのですが・・・

ジョルジュ・サンド
「ピアノの詩人」ショパンの愛人だった、作家ジョルジュ・サンドも6歳年長だったし、エディット・ピアフの最後の夫テオも21歳年下。

エディット・ピアフ
外見的には確かにシワが増えたりで、若い女性にかなわないけれど、それ以上に重要なのは内面的魅力。フランスの殿方は女性を外見だけで判断しない。そういう意味では立派。見習ってほしいことのひとつです。

いろいろな意味でエマニュエル・マクロンは、新時代を象徴する大統領になるでしょう。ブリジットも今の時代にふさしいファーストレディになること間違いなし。

今のところマクロンに投票する人が圧倒的に多いけれど、ルペンに共鳴する人が今後増える可能性もある。どうなるか、毎日心配。

それはそうと3人も子供を生んだのに、ブリジットの引き締まったスリムな体は普通ではない。その秘訣も知りたい。1953年4月13日生まれのブリジットは、つい先日バースデーを迎え64歳になりました。