2015年11月4日

マリー・アントワネット 絵で辿る生涯 18

結婚翌年のマリー・アントワネット
ヴェルサイユ宮殿に暮すようになった、まだ幼さが残っている王太子妃を、自分たちに都合がいいように操ろうとしたのは、国王ルイ15世の3人の王女でした。
それというのは、父の愛妾デュ・バリー夫人が宮殿で幅をきかせていたからです。

アデライード王女
デュ・バリー夫人にすっかり心を奪われていた国王は、何でも彼女の言うとおり。
「余が幸せであれば、それでいいではないか」
という始末。

けれども、国王の3人の王女たちは、大きな身分の差がある愛妾が、フランスの宮廷に君臨していることに耐えられないでいたのです。

そうしたときに、純真無垢の14歳の皇女が嫁いできた。ヴェルサイユ宮殿での女の争いを知らない彼女を利用して、デュ・バリー夫人を居心地いい座から引きおろそうと企むのです。
王女は3人とも独身で、そのリーダー格だったのがアデライード王女。

ヴィクトワール王女   
マリー・アントワネットより23歳も年上だったアデライード王女は、頭脳明晰で気位が高く、活動的。
そうした彼女であったから、結婚相手も見つからず、67年の生涯の間に、これといった浮いた噂もない。

革命の際にはローマに亡命し、その後トリエステに暮すようになりそこで世を去ります。


ソフィー王女

ルイ15世の王女の中で、最も美しかったと言われるヴィクトワール王女は、アデライード王女より一歳年下。二人は非常に仲がよく、彼女は何事に関しても姉に従順で、彼女の意見を盲目的に信じていた女性。
革命のときにも姉と常に行動をともにし、最終的亡命先のトリエステで姉より一年早く生涯を閉じます。

ヴィクトワール王女の翌年に生まれたソフィー王女は、姉たちに比べて容姿が劣り、そのためかおとなしく控えめな性格で、宮廷人の間で話題になることもなかった王女。
革命が起きる前にヴェルサイユ宮殿で47歳で世を去ります。

こうした年長の王女に囲まれていたマリー・アントワネットの新婚生活は、決して薔薇色ではなかったのです。