2015年11月13日

マリー・アントワネット 絵で辿る生涯 22


1775年5月10日午後3時15分、国王の寝室の窓辺に置かれていたキャンドルの灯が吹き消され、ルイ15世の逝去が告げられました。
それと同時に、王太子が国王となり、その妃マリー・アントワネットは王妃となったのです。新国王ルイ16世は19歳で、王妃は18歳でした。

ルイ16世の戴冠式
ルイ16世が正式に国王になる戴冠式は、パリの北にあるランスのカテドラルで、
一年間の喪が明けた翌年6月11日、日曜日に執り行われました。

アーミンの毛皮がついた重いマントーを身に着け、ランスの大司教から大粒のルビーとエメラルドが輝く「シャルルマーニュの王冠」を受け、宣誓をし、祈りと賛美の歌声が響き渡り、晴れて公式にフランス国王になったルイ16世は、感動に震えていました。

儀式の様子を女官たちと上階から見つめていたマリー・アントワネットも、あまりにも厳かで美しい戴冠式に感動し、母マリア・テレジアに涙がとめどなく流れましたと手紙を書いたほどでした。

カテドラルの外には無数の人々が集まり、「国王バンザイ、王妃バンザイ」がこだまし、ルイ16世とマリー・アントワネットは微笑を深くしながら、それに応えていました。
国王は20歳、王妃は19歳になっていました。